
前に、「天才」とは「言いわけの天才」と真逆の存在であると書きました。
「でも」、人って簡単には変われませんよね。
言い訳するなと言われて、すぐに言い訳しないで済んだら、もともと困ってないよ!という話。
ついつい「でも」「だって」「だけど」とネガティブな言い訳をして、自分の殻にこもってしまうものです。
そんな「でもでもだって病」から抜け出したいときに使えるのが、「ならば」です。
photo credit: Taki Steve
でも、「でも」を使いたくなる? ならば、「ならば」を使えばいい
「でもでもだって病」から抜け出すには、「意識的に『でも』『だって』『だけど』を減らせばいい」という考え方があります。
しかし、人間は意識すればするほど、かえって「でも」「だって」「だけど」が頭をよぎるようになるものです。
「でも」「だって」「だけど」が頭をよぎるたびに「ああ、やっぱり私はデモデモダッテちゃんなんだ…」と自分を責めてしまいかねません。
そんなときの特効薬。それが「ならば」です。

自分に言い訳しなくなる言葉
「でも」という言葉がなぜダメなのかと言えば、「せっかくの解決策が提案されても、それを否定し続けてしまっていては前に進めないから」 に他なりません。
「でも…」と自分に言い訳するのが上手くなればなるほど、何も解決できない人生に一歩ずつ確実に近づいてしまうんです。
一方で「ならば」という言葉は、どれだけ否定的な要素が出てこようと、その後には必ず次の解決策が続きます。
「でも、断られたら恥ずかしいし。なら(ば)、断られても恥ずかしくない誘い方をしよう」
「でも、毎日勉強なんて続かないし。なら(ば)、毎日勉強が楽しくなるように勉強道具をカッコイイもので揃えよう」
「でも、100m走であいつにはかなわないし。なら(ば)、自分は後半の伸びが良いから400m走に転向してみよう」
こんな感じに。
「ならば」を使うだけで、自分に言い訳してばかりの生活から簡単に抜け出す事ができるんです。
「でも」の数だけ「ならば」を使おう!

「ならば」は、目的意識を高めるポジティブな言葉です。
どれだけ「でも」でネガティブになろうとも、同じ数だけ「ならば」を使えば、「でも」を使わない人と同じくらい積極的に行動できるようになります。
「使わないでおこう使わないでおこう」と意識するよりも「使おう使おう」と意識する方が何百倍も簡単ですし、 使うたびに自分を責める習慣が、使うたびに自分を褒める習慣に変わります。
その積み重ねは自分に自信を与え、自然と「でも」「だって」「だけど」を使う回数が減り、むしろ他人の「でも」「だって」「だけど」を「ならば」に変えられるほど積極的になっていくのに繋がります。
もし、皆さん自身や皆さんの周りに「でもでもだって病」にかかっている人がいたら 「ならば」という特効薬を処方してあげてください。