大学生が絶対に読むべきおすすめの本9選

By: Loughborough University Library

大学生のときに色んな本を読んで土台をつくっておくと、社会人になってからもスキマ時間の読書で必要な知識を吸収できるようになり、新たな情報に触れた時の吸収率が高まります。

 

ただ、ここで問題なのが「本を読む習慣がない大学生」はまず初めにどんな本を読めばいいのか?という事。

よく「どんな本を読めばいいか?」という質問に対して「なんでもいい」と答える人がいますが、ぼくはそうは思いません。

 

というのも、本には読書初心者をキッチリ鍛え上げる指南書のようなものもあれば、厳しい局面に立たされた時に読んで初めて意味の深みが分かるような古典もあるからです。

まだ読むべきタイミングではない本を必死になって読んでも、読書に挫折してしまうだけ。

 

今回は「普段あまり本を読まないけれど、これから本を読む習慣をつけたい」という方に絶対に読んでほしい「土台をつくる本」を紹介していきます。

photo credit: Loughborough University Library

①本を読むための本:レバレッジ・リーディング

本を読む習慣がない状態から、いきなり大量の本を読もうとするのはオススメできません。

自分に合った読書法を確立していないとどれだけの良書に出会っても得られるものは少ないうえに、まず良書に出会う前に多くの難解な本にぶつかって読書に疲れ果ててしてしまうからです。

 

ぼく自身大学生になってから色々なオススメ本を読み始めましたが、いきなり難解な哲学書や文学・実用書にぶち当たり、多くの時間と労力を使った割りにはそこに書かれた知恵を吸収できませんでした。

 

そんな当時のぼくに真っ先にオススメするのが「本を読むための本」です。  

 

 

本を読むことの本当のメリットとは何か・自分の目的にあった本の読み方とはどんなものなのか・そもそもなんのために本を読むのか。

「レバレッジ・リーディング」は、そんな疑問に答えてくれる本となっています。

 

「本との向き合い方」を学んでから初めて多読に励むことで、少しずつ読書のコツをつかめるようになる一冊。

心に刺さった一文

・「本を読む時間がない」はただの言い訳。本当は「本を読まないから時間がない」

・100項目すべてを抜き出して、一つも身につけないよりは、重要な一項目だけを抜き出して、それを実践するほうが、リターンを得られる

②良い思考法を作るおすすめ本

多読を通じてどれだけ有益な知識やノウハウを得ても、それを処理する思考法が歪んでいると使い物になりません。

 

例えば、「役に立つと思ったら、すぐに行動に反映させる」という思考法を持っていないと、本を読むことは「ただ賢くなった気になるだけで終わる行為」になってしまいます。

読んだ瞬間・聞いた瞬間はスゴイ!と感動しても、それを行動に反映させないと一ヶ月もすれば忘れてしまい、結局なにも変わらないからです。

 

むしろ、他の人から良い指摘をもらっても「知ってるし。当たり前のことを偉そうに言うな」と反発して行動を改められなくなる可能性が上がる分、マイナスとすら言えるでしょう。

そういった事態を避けるには、思考法に関する本を読んで即実践していくのがオススメです。

 

 

分かりやすい説明と図表で思わず「なるほど!」と納得させられてしまいます。

 

心に刺さった一文

・あなたにとって価値のある「データ」とは、いまのあなたがその知識や経験を実行した際に、同じような結果を得られる確率が高いものです。

・「あなたにとっての『幸せ』はどういう状態?」と尋ねたときに、その定義を明確に「こうです!」と答えられる人は多くありません。これは結局、考えているつもりになっているだけで、実際はたいして考えていない状態です。

③人間関係の悩みを解決する本

「全ての悩みは人間関係に起因する」

鋭すぎるあまり目を覆いたくなるほど、自分の心理に次々と切り込んでいく「人間関係の悩み」に関する本。それが「嫌われる勇気」です。

 

 

この本の何が良いかと言うと、ただアドラー心理学を説明していくのではなく、青年と哲人の対話という形で話が進んでいく点にあります。

 

アドラー心理学は一読では納得しがたい論も多く、
「そうは言うけどさ…」とか「でも、自分には無理」とネガティブな反応をしてしまいがち。

 

しかし「嫌われる勇気」には、そんなぼくたちを遥かに超えるほどネガティブな青年が登場し、ぼくたちの代わりにこれでもかと言うほど徹底的に反論してくれているんです。

「さすがに言いすぎだろ…」ってくらいに。

 

そんな青年の反論を見ていると「いや、この部分は受け入れてもいいんじゃない?」といったように、自然と中立的な視点からアドラー心理学を見る事ができ、いつの間にかアドラー心理学を実践できるようになってしまいます。

 

色んな悩みの根本的な部分を解決するヒントを与えてくれる良書。大学生の内に是非一度読んでほしいです。出会えてよかった書籍1位。  

 

心に刺さった一文

・なぜあなたは自分が嫌いなのか?なぜ短所ばかり見つめ、自分を好きにならないでおこうとしているのか?それはあなたが他者から嫌われ、対人関係の中で傷つくことを過剰に恐れているからなのです。
・あなたは他者から否定されることを恐れている。誰かから小馬鹿にされ、拒絶され、心に深い傷を負うことを恐れている。そんな事態に巻き込まれるくらいなら、最初から誰ともかかわりを持たないほうがましだと思っている。つまり、あなたの「目的」は、「他者との関係のなかで傷つかないこと」なのです。

④男女の違いに関する本

 

心理学の観点から「男性と女性は根本的に違うもので、この違いを理解すれば、結婚生活を豊かにできる」ことを解説した本。

 

一般的な男女に関する本は、「俺はこう思う」「私はこうしてほしい」という主観的な意見を「男ならこう思う」「女はこうして欲しいと思うもの」と主語を大きくしているだけであるケースが多いのですが、この本は心理学の観点から客観的に男女の違いを書いているので、スッと納得させられます。

 

「男と女は違う」

そんな当たり前すぎる事実を、自分は全然理解していなかったことに気づかされました。

「なんで彼(彼女)は、自分のことを理解してくれないのだろう?」

そう感じたことのあるあなたは、男女の心理学的な違いを知らないだけなのかもしれません。

 

恋愛はもちろん、異性の上司・部下を持ったときにも参考になる一冊。

心に刺さった一文

・彼女が単に”感情移入”を望んでいるのにもかかわらず、男は彼女が具体的な”解決策”を欲しがっていると勘違いしているのだ。そこに男女の、根本的な悲劇がある

・男性から見れば取るに足らない些細な気配りをしてもらうことが、女性にとっては高価なプレゼントを贈られるのと同じくらいに嬉しいことなのだ

⑤ビジネスモデルを知る本

皆さんは「良いものを作ってさえいれば、必ずお金が入って来る」と思っていませんか。

現実には、ビジネスはそこまで簡単なものではありません。

 

自分が本当に提供したいものを「たくさん」の人に「長く」提供し続けるためには、ビジネスモデル=「儲けるための仕組み」が必要不可欠です。

しかし、ビジネスモデルに関する本は難しいものが多く、初学者には取っつきにくいもの。

 

そこでオススメなのがこの本。タイトルは社会人向けに見えますが、むしろ就職前の大学生に読んでほしい本です。

 

 

ビジネスには「バリュー・システム・クレジット」という3大要素があり、質が高い事(=バリュー)も重要だがシステム・クレジットの方がもっと重要であることや、有名な会社のビジネスモデルの解説、起業までに必要な知恵が分かりやすく書かれています。

 

これ1冊で起業!とはいきませんが、副業や「大学在学中にちょっとしたビジネス」をしたいと考えている方にピッタリの本です。

 

ここからさらになぜ、あの会社は儲かるのか? ビジネスモデル編などへと読み進めれば、たとえ起業しなくても、サラリーマンとしての働き方にいい影響を与えてくれます。

心に刺さった一文

・大切なのは、「何をやるか」ではなく、「どうやるか」です。

・こうして見ると、ハーバードは、学部や大学院の学費で利益を上げているわけではないということがわかります。

⑥価格の心理学に関する本(行動経済学)

ビジネスモデルと同様に商品の価格設定の知恵も、自分が本当に提供したいものを「たくさん」の人に「長く」提供し続けるのに必要な要素です。

 

たとえ商品自体が全く同じ質のものであっても、必ずしも「安い方が顧客にとって良い」とは限りません。

例えばブランド商品は高いからこそ身に着ける価値がありますし、多くの収益を得られれば、それをそのまま施設の利便性向上・従業員の給料up(=やる気up)・新商品の開発・イベント資金に回す事で、顧客にとってかけがえのない体験を与えることができるようになります。

逆に薄利すぎて倒産してしまったら、常連さんはひどく悲しむでしょう。

 

つまり、「顧客が高いと思わない範囲で、顧客の利益を最大化する」価格設定が重要なんです。

 

 

「価格の心理学」は、そんな最適な価格設定を考える上で重要なヒントがたくさん詰まった本です。

この本が出る十年近く前には、このノウハウが数万~数十万円で売られていたというのも頷けるボリューム。

 

これを読んだら「言われてみれば、あの店でもこういった方法が使われているな…」という気付きが得られ、今までとは違った視点から社会をみることができます。

経営を考えている方はもちろん、サラリーマンでもいつか価格設定に携わる時の事を考えたら、大学生の内にぜひ知っておきたい「行動経済学」の入り口となる1冊。

心に刺さった一文

・競争相手の選択と、それに合わせたポジショニング次第では、まったく違う価格設定ができる

・原材料費だけで商品の価値を決めると、顧客は原材料を組み合わせる手間が省ける以外には、 商品を購入する理由がないと感じてしまう。 顧客に自社の商品やサービスを購入してもらい、消費体験に関心を持ってもらう強い動機づけをし、企業側が事業に注いだ時間や情熱にふさわしい利益を得るためには、単に原価だけではなく顧客に提供する価値に基づいて価格設定する方法を模索すべきである。

⑦仕事の教科書

仕事をしていると、「仕事は教科書通りには行かない」という言葉をよく耳にします。

しかし、その人に「仕事に教科書ってあるんですか?」と聞いても「いや、ないけど」と答えるでしょう。

 

そう、「仕事は教科書通りには行かない」と言っているのは、実際には「教科書通りに仕事をしたことがない人」なんです。

 

なら、まずは仕事の教科書を読み、しっかりと学んだ上で「このケースでも教科書通りに行くのだろうか?」と考えたほうがいいでしょう。そこでオススメなのが、この本。

 

 

感覚や印象・「なんとなく」で進められていた仕事が定量化され、わかりやすい資料は1枚の中に縦○行・横○文字・何cm・何分・何枚がベストなのかが具体的に明示されています。

 

「フォントのサイズは◇◇・フォント名は△△・余白は○mmが良い、なぜなら~」といったように、根拠もしっかりしていて分かりやすいです。

 

ただ、こういったタイプの本は「へーそうなんだー」と思っただけでは全く役に立ちません。

本を読んだら、「本当に?半信半疑だけど、とりあえず今日から実行してみるか」と行動に移す癖を大学生のうちから身に付けておきましょう。

心に刺さった一文

・定性的に考えられていることを、「計る」「数える」「記録する」ことで定量化していく。仕組みを解明していく。それを模倣する。そうすれば成果があがる。

・書く内容が型を規定するのではなく、型が書く内容を規定するのだ。

⑧就活が終わった大学生に読んでほしい本

ここまで挙げてこなかった小説も、ここで1つ挙げておきます。

「桐島、部活やめるってよ」で有名な、朝井リョウさんが就活について描いた小説「何者」です。

 

就活の暗い部分・人間の嫌な部分が、現代の感覚で見事に描写されています。

 

 

ラスト50ページで「安全なところから能天気に物語を見ていた自分」が一気にたたみかけられました。

就活が終わってからじっくり読んで、自分と向き合ってみてください。

心がキュッっとしてきます。

 

この本を読んだあと、急に自分のツイッターを見返したくなったのはぼくだけではないはず。

心に刺さった一文

・演劇界の人脈を広げるっていつも言っているけど、わかるか、ちゃんと生きているものに通っているものを「脈」って言うんだよ。お前、なんかいろんな劇団のアフターパーティとか行ってるみたいだけど、そこで知り合った人たちと今でも連絡取ってんのか?いきなり電話とかして会いに行けるのか?それ、ほんとに人「脈」って言えるのかよ。見てて痛々しいんだよ。お前。

・十点でも二十点でもいいから、自分の中から出しなよ。自分の中から出さないと、点数さえつかないんだから。これから目指すことをきれいな言葉でアピールするんじゃなくて、これまでやってきたことをみんなに見てもらいなよ。自分とは違う場所を見てる誰かの目線の先に、自分の中のものを置かなきゃ。何度も言うよ。そうでもしないともう、見てもらえないんだよ、私たちは。百点になるまで何かを煮詰めてそれを表現したって、あなたのことをあなたと同じように見ている人はもういないんだって

⑨大学生が読むべき「好き」な本

ある程度本との向き合い方が分かってきたら、そこで初めて「好きな本」を探してみてください。

「なんでもいい」とは違います。

偉くなった気になる本を読んでも、いつまでたっても読書力はつきません。

好きこそものの上手なれ。 自分が読んでいて楽しい!と思える本を探すことが、読書力をつける最短ルートです。

 

本屋・図書館・書評ブログ。色んな所で「面白そう!」と感じる本をガンガン探してみてください。

こちらもオススメ!

今は、スマートフォンでもKindle本が読める時代。 電子書籍は紙の書籍と比べて軽く、一度に何冊もの本をスマホに入れて気軽に持ち運べるので「ちょっとしたスキマ時間に本を読む」

 

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Tooda Yuuto
大阪大学を卒業後、数字とにらめっこする日々を送る社会人。当たり前なようでアタリマエじゃないことを日々探しています。