
ぼくが大学に入って初めに待っていた難関。
それがブラインドタッチ(タッチタイピング)でした。
周りの学生は皆あたりまえのようにブラインドタッチで次々と課題をこなす中で、当時のぼくはというと、調べ物をするときに家の共用パソコンを少しさわっていた程度のパソコンスキル。
格の違いは明らかでした。
プログラミングを覚えようにも、視線がキーボードと画面を行ったりきたりしていては時間がいくらあっても足りず、周りとの差は広がるばかり。
一刻も早くブラインドタッチを習得する必要があったぼくは「より効率の良いブラインドタッチ練習法」を必死になって調べ、考え、実行しました。
今回はこの、「どうすればより効率よくブラインドタッチをマスターできるか?」を突き詰めたタイピング上達の6つのコツを紹介したいと思います。
photo credit: José Carlos Cortizo Pérez
①指を基本となるホームポジションに置く
まずは基本中の基本。それだけに、一番大事なところです。
キーボードをよく見てください。
真ん中やや左の位置にある「F」
真ん中やや右の位置にある「J」
この2つのキーにだけ、ちょっとしたでっぱりがありますよね?
まずは、このでっぱりに触れるように「F」に左手人差し指・「J」に右手人差し指を置いてください。
そこから順に外側のキーに広がっていくように指を置くと、下図のようになるはずです。
これが、ブラインドタッチにおけるホームポジション(指を置く基本となる位置)です。
ホームポジションに指を置かずにやったブラインドタッチの練習に意味はない、といっても過言ではないほど「ホームポジションに指を置く」ことは重要なことです。
②パソコンのキーボードを見ながらローマ字のAIUEOを入力する
ホームポジションに指を置いたら、次は母音「あいうえお」の入力練習です。
日本語のローマ字入力では母音を集中的に使うので、ここは徹底的に練習する必要があります。
キーボードを見ながらで良いので、必ず決められた指で母音のキーを押していきましょう。
下図が、各キーと使う指の対応表です。
「あ」を入力する時は、左手小指のホームポジションにある「A」をそのまま押します。
「い」を入力する時は、右手中指を上に一つずらして「I」を押します。
「う」を入力する時は、右手人差し指を上に一つずらして「U」を押します。
「え」を入力する時は、左手中指を上に一つずらして「E」を押します。
「お」を入力する時は、右手薬指を上に一つずらして「O」を押します。
入力するのに必要な指だけ動かして、使わない指はホームポジションに戻すのがポイント。
③キーボードを見ずに、パソコン画面を見ながらAIUEOを何度も入力する
aiueoの入力にも慣れてきましたか?
そしたら次は、いよいよブラインドタッチ。
キーボードを見ずに、パソコンの画面を見ながらaiueoと入力してみてください。
さきほどしつこく練習したおかげで、キーボードを見ずに入力できるようになったと思います。
「なんだ、ブラインドタッチってこの程度のものなのか」と思えたら、しめたものです。
④子音を入れつつ練習する
aiueoのブラインドタッチがつかめてきたら、次は子音の練習をしましょう。
ka、sa、ta、na、ha、ma、ya、ra、wa、nn、ga、za、da、ba、pa、xa、kya、fa、ja行の入力練習です。
キーと指の対応関係表をもう一度のせておくので、
手元のキーボードは見ずに、表を見ながらブラインドタッチしてみてください。
kakikukeko、sasisuseso、tatituteto、naninuneno、hahihuheho、mamimumemo、yayuyo、rarirurero、wawonn、gagigugego、zazizuzezo、dadidudedo、babibubebo、papipupepo、xaxixuxexo、kyakyukyo、syasyusyo、tyatyutyo、nyanyunyo、hyahyuhyo、fafifufefo、myamyumyo、ryaryuryo、gyagyugyo、jajujo、byabyubyo、pyapyupyoー。
どうですか? 入力できましたか?
間違った指で正解のキーを入力した場合でも、
必ず文字を削除して正しい指で正解のキーを入力しなおすのがポイントです。
空白を開けたい時は左手親指で「スペースキー」
文字を削除したい時は右手薬指(小指でも可)で「Back Space」
改行したい時は右手薬指(小指でも可)で「Enter」を押してください。
右手中指・薬指のホームポジションの下に句読点「、」「。」
右上に長音符「ー」
があることも、ここで覚えておきましょう。
⑤魔法の言葉を何度も入力する
④を見て、「いきなり言われても、いっぺんには覚えきれないよ!」という方も多いと思います。
ぼく自身そうでした。
そんな人にオススメなのが「魔法の言葉」。
実は、ブラインドタッチを圧倒的に早く習得するワードがあります。
それがこれ
パーキングエリアじゅうで、ファンはずっと湯花を蒸す。
pa-kinngueriajuude、fannhazuxtutoyubanawomusu。
この言葉の重要なポイントは「全ての母音・子音キーを1回以上入力しないと完成しない」こと。
意味が分からなくても、ひたすらこの言葉を入力し続けているだけで、全ての母音・子音キーを練習することができるんです。
はじめたての頃は慣れにくい「ー」「、」「。」もキチンと入力し、練習していきましょう。
※ポイント
「っ」は、「tta」でも「った」と入力できますが、小文字の練習のために「xtu」を使ってみましょう
⑥無料タイピング練習サイトで、さらに速度を上げていく
キーボードを見ずに先の言葉を入力できるようになったら、今度はいろいろな言葉を素早く打てるように練習していきましょう。
ここでは、オススメの無料タイピング練習サイトを3つ紹介します。
1つ目はe-typing。
「腕試しレベルチェック」で、今の自分のブラインドタッチの実力を調べることができます。
練習が終わるたびに「やる気の出る言葉」や「効率よく練習するコツ」が表示されるので、モチベーションを維持しやすいですよ。

http://typing.sakura.ne.jp/sushida/
2つ目は寿司打。
「文字を入力するたびにお寿司を食べられる」ゲームとなっています。
モトを取るためにはより早く正確に打てるようにならないといけないので、自然と入力速度が速くなっていきます。
タイピングに慣れた後でも暇つぶしに良いですね。
3つ目はマイタイピング。
全20,000種類以上のタイピングの中から、好きなものを選んで挑戦することができます。
昔話もあったりして、勉強になりますよ。

毎朝・毎晩コツコツとタイピング練習しよう
当時のぼくも、こんな感じでひたすら毎日朝と晩に集中的に練習していました。
人間とは不思議なもので、必要にせまられると習得も早く、2週間後には周りにも引けを取らない速度でキーを打てるようになっていました。
ですから、皆さんも今すぐ始めてコツコツやればブラインドタッチをすぐマスターできるようになるはずです。
ぜひ、この方法を使ってブラインドタッチを最速でマスターしてください!