
天才。
ある分野において優れた能力をもつ人を指す言葉です。
野球の天才。将棋の天才。経営の天才。スケートの天才。プログラミングの天才。
世界には天才と呼ばれる方は数多く存在しますが、彼ら「天才」にはある共通項があります。
それは、どなたも「言いわけの天才」と真逆の性格・特徴を持っているということです。
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言い訳の天才とは、”自分に”言いわけするのが上手い人
誤解のないように初めに述べておくと、ここでいう「言いわけの天才」というのは自分に言いわけする才能を持った人を指しています。
他人に言いわけする才能に恵まれた方は、ここでは「言いわけの天才」ではなく説得の天才=「天才」に含まれると考えていただければと思います。
「天才」は、自分に言いわけする才能がない
たとえば、野球の天才・イチロー選手の言葉
苦しいけど、バッティングに終わりはない。もうこれで終わりというのがわかっていたら、救われるんです。もし、2割9分3厘でも、まあいいんじゃねえの、と感じている自分がいたら、ぶっ殺してやりたい(笑)。そんな打率しか残せていないことに怒りを感じている自分がいることは、悪くないんです。3割切って悪くないなと思いだしたら、僕、野球辞めます。4割を打つか、3割を切って満足したら、僕、確実に野球辞めますから。
プロの世界で打率2割9分3厘もあれば、言いわけなんていくらでも思いつくはずです。
「ちゃんと頑張った結果これなら、上出来じゃないか」
「今年はひじを痛めてたし、仕方ない」
「もう年だから、若い時のように行かないのは受け入れないと」
しかし、言いわけをしない。それ以前に、できない。
イチロー選手の性格が、それを許してくれません。
つぎに、フィギュアスケートの天才・羽生結弦選手の言葉
(中国大会の練習中におきた衝突事故の傷が癒えないまま出場したNHK杯で、4位を取った時の発言) 怪我のために練習できなかったと心配してくださる方々がいましたが、あれが今の僕の実力です。日本人選手として最下位で出場しますが、この次は頑張ります。
「ケガをしていたんだから仕方ないさ」
「NHK杯に出ただけでも偉いよ」
「ましてやGPファイナル出場権を取れたのだから十分じゃないか」
言いわけなんていくらでも思いつくはずなのに、羽生選手は一度も言いわけすることなくGPファイナルへ進み、そして見事優勝されています。
この「一度も言いわけをしない」姿勢に心を打たれた方も多いはずです。
「言い訳の天才」は、「天才」にはなれない
このように、「天才」と呼ばれる方たちの共通項には「言いわけしない・できない」という特徴があります。
これは「自分に言いわけするのも1つの才能」なのだと考えると、スッキリ理解する事が出来ます。
天は二物を与えず。
複数の領域で「天才」になれる人間は、めったに存在しません。
ゆえに、「天才」は「言いわけの天才」にはなれない。
そして同時に、「言いわけの天才」も他の「天才」にはなれないんです。
「天才」になるための第一歩は、自分に言い訳する才能を捨てること
「天才」と「言いわけの天才」は、互いに相いれない存在です。
「天才」になるための第一歩は「自分に言いわけする才能」を捨て、「言いわけの天才」にならないよう心がけることが大事なのだと、ぼくは考えています。
何かの領域で「天才」になりたいと思ったときは、まず
「言いわけの天才にならないためにはどうしたらいいかな?」
と考えることから始めてみるのはいかがでしょうか。
でもでもだって病の特効薬!自分に言い訳しない生き方をするために必要なたった1つの接続詞