勉強のコツ

やる気が出ない時でもやる気を出す具体的な方法8選【悪いのは環境のせい】

やらなきゃいけないと頭では分かっていても、中々やる気が出ないのはよくあること。

 

こういう時「やる気が出ないのは自分がだらしないからだ」と思ってしまいがちですが、 そんな事はありません。悪いのは環境のせいなんですから。

環境のせいにしちゃっていいんです。

 

 

そして「その悪い環境を変える事こそが、今自分がすべきことだ」と考えてみてください。

人間が変わる方法は3つしかない。1番目は時間配分を変える。2番目は住む場所を変える。3番目はつきあう人を変える。この3つの要素でしか人間は変わらない。最も無意味なのは『決意を新たにする』ことだ。(大前研一)

もし人を変えたければ、状況を変えることです。状況には力があるのです。(フィリップ・ジンバルド)

どれだけ「やるぞぉ!」と意気込んだところで、自分の身の回りの環境が悪ければやる気は絶対に持続しません。

 

責任の所在を「自分の性格」から「身の回りの環境」に変えるだけで、驚くほど簡単にやる気を出せるようになるのに気が付くはずです。

なぜなら、自分の性格は簡単には変えられませんが、自分の身の回りの環境は簡単に変えられるのですから。

 

今回は、ぼくがよく実践している「ついやる気が出てしまう環境を作り出す具体的な方法」を紹介していきます。

photo credit: David Goehring


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①ロッキーのテーマを聞く

永遠のファイティングテーマ「Gonna Fly Now」。

誰もが「フードをかぶってシャドーボクシングしながらランニングする男の姿」を思い浮かべてしまうこの曲は、聞く者の心に火をつけてくれます。

 

 

トランペットの勇壮な響きで、陰鬱な気持ちも一瞬で吹っ飛ぶこと間違いなし。

②(大学の)図書館へ行く

大学の図書館では、多くの学生がカリカリと自習に励んでいます。

その中にいるだけで「みんな頑張ってるなぁ!自分も頑張らないと!」と感化されて、 自然とやる気が出てしまいます。

「でも、自分は大学生じゃないし…」という方も大丈夫。

学外の人間でも、該当市民なら図書館の利用が可能なところもありますし、 自習可能な市立図書館を探して利用するという手もあります。

 

ぼくも休日に勉強する気が起きない時はよく大学の図書館へ行き、
学生のやる気を分けてもらっています。

③とりあえず机に向かうだけ⇒1問解くだけ

あれもやらなきゃ、これもやらなきゃと思うとやる気が出なくなって当たり前。

 

そんな時は、「やらなきゃいけない事を細かく砕いて1つだけやる」を試すのが効果的です。

 

例えば勉強したいのであれば、まず「勉強机に向かうだけ」を試し、次に「数学の問題を1問解くだけ」を試します。

いきなり全部をやろうとするのではなく、「1問だけ解いて、解き終わったらもう1問だけ解いて」を繰り返していると、 不思議なもので勝手にやる気がでてきてしまうんです。

 

これは「チャンクダウン」「ベビーステップ」と言って、心理学でも実証されている立派なスキルです。

勉強するの面倒だな…と感じた時は「まずは勉強机に向かって座るだけでok」・「1問だけ解いたらok」と自分に言い聞かせながら、とりあえず始めてみてください。

④10分~15分寝る

とりあえず1問だけ…すら出来ない時は、思い切って寝てしまった方がむしろ効率的だったりします。

 

10分~15分程度寝ると頭もスッキリして、やる気が出てきますよ。

ただ、30分以上寝ると逆効果なので注意してください。

 

寝る前にミルクをたっぷり入れたコーヒーを飲むと、ちょうど起きるタイミングでコーヒーのカフェインが効いてきて、ガッツリと作業に取り掛かることができます。

 

ちなみに、コーヒーには利尿作用があるせいで軽い水分不足を招き、集中力や記憶力を一時的に下げてしまう副作用があるので、起きたらまず水を1杯飲んでおくのがオススメです。

 

⑤達成したいことを誰かに宣言する

例えば、「夏休みが明けるまでに、この問題集を全部解き終える!」と宣言してみましょう。

最近はSNSもありますし、宣言するのは非常に簡単です。

大々的に宣言をすると、その後やる気がなくなった時も「あんなに大々的に言ってしまった手前、頑張らないと…」となって③の「とりあえず机に向かうだけ」を実践する回数が自然と増えます。

すると「チャンクダウン」「ベビーステップ」効果の恩恵も受けやすくなり、やる気が出てくるというわけ。

 

ここで宣言する内容は「○位以内に入る・○○試験に合格する」といった結果目標も良いのですが、「この問題集を全部解き終える」といった成果が見えやすい行動目標がオススメ。

結果目標はどれだけ努力しても裏切られることがありますが、行動目標はゼッタイに裏切りません。

頑張れば頑張った分だけ達成できます。

 

努力が裏切られる心配がない分、やる気が高い状態を維持しやすくなりますよ。

⑥部屋では自然音やジャズ・クラシックを流す

皆さんはNoisliというサイトをご存知でしょうか?

Noisliは、雨音やカフェの雑音など16種類の音を再生できる環境音サイトです。

 

人は、完全な無音だとかえって集中できないことが分かっています。

適度なノイズは生産性を高めてくれますし、気分によって音の種類を変えると作業のマンネリ化を防ぐこともできます。

 

自分の部屋という環境を、「自分好みの、集中できる空間」に変えてやりましょう!

ぼくは雨+電車がお気に入りです。

 

また、環境音以外ではジャズやクラシックなどのゆったりとした曲も集中力を上げる効果があることが分かっています。

⑦軽く運動する

軽く体を動かす事はやる気を上げるだけでなく、作業能率を上げてくれます。

 

ここで大事なのは「軽く」運動する事。

運動しすぎて疲れてしまっては逆効果です。

建物の外を軽く散歩するとか、バランスボールにのる・ラジオ体操をするといった軽度の運動を試してみてください。

 

Googleがオフィスで椅子代わりにバランスボールを使っているのも有名な話ですよね。

ぼくはEGSのバランスボールを使っていますが、ちょうど椅子と同じくらいの高さなので「ちょっとやる気が出ないな…」という時に椅子と切り替えやすく、使いやすいです。

 

ボールの上でポヨンポヨンしているとやる気が出るだけでなく、
新しいアイデアが出る比率も明らかに上がったのを実感しています。

 

運動すると気持ちがいいし、頭がスッキリしますよ。

 

⑧やる気を出すための仲間を見つける

最初に挙げた大前研一さんの言葉にもあるように、人間は良くも悪くもつき合う人の影響を大きく受けてしまうものです。

あなたは、あなたの周りにいる最も近しい人5人の平均だ(DropBoxのCEOドリュー・ヒューストン氏がマサチューセッツ工科大学で行った卒業スピーチ)

もしあなたの近くに「反面教師」となるような人がいるのであれば、その人とは距離を取った方が良いでしょう。

 

自分では「あの人を反面教師にする」と思っていても、無意識のうちにその人の考えや行動に「あなたの習慣」が引っ張られてしまうからです。

 

「皆まったく勉強する気配がない。2時間勉強している自分の方が偉い」と油断している人と

「皆あたりまえのように毎日楽しく7時間勉強している。自分も楽しみながら頑張ろう!」と周りから良い影響を受けている人

どちらの方がやる気を出しやすい環境かは一目瞭然ですよね。

 

ですから、やる気を出したい!と思っているのなら「その人と一緒にいるだけで何故かやる気が出てしまう」人とつきあうのが一番。

「見ているだけでやる気が出る」ような凄い方のSNSやブログを定期的にチェックするだけでも効果があります。

 

やる気がでないのは身の回りの環境が悪いからであり、その悪い環境を変える事でしか、人のやる気は継続しません。

やる気がでないな・・・と感じた時は、ぜひ試してみてください。